二兎を追う者は一兎をも得ず

ドイツから、日本のニュースを毎日チェックする訳ですが、

本当に中途半端なことやってるなと思うわけです。

関東圏で緊急事態宣言が発令されるそうですが、

去年の宣言発令時の教訓などはないのでしょうか?

 

ちなみにドイツですが、

去年の11月3日から、飲食店内での営業は禁止されて2ヶ月が経ちましたが、

メルケル首相曰く『あの処置は、十分では無かった』とおしゃっていました。

というのも、

飲食店の閉鎖から2ヶ月経過した今でも、

新規感染者数はうなぎ上りだからだ。

結局12月13日からは、

スーパーなどの最低限必要な商店以外も閉鎖となりました。

 

しかしながら日本はどうでしょうか?

『GO TO』キャンペーンにより、

秋冬の感染者数は増大、

9月から12月末日までの間に、

新規感染者数の割合は14倍。。。

そして、

正月明けの緊急事態宣言というのはどういう事なのでしょうか?

しかも、飲食店のみの時間短縮?

え?!

と思ったのは私だけではないでしょう。

 

去年の夏まで、

『コロナ優等生』と呼ばれていた、イギリスやドイツも感染者急増、

挙げ句の果てには、新たな異種ウィルスまで出る始末。

そして、こういった現実の結果を踏まえつつも、

時間短縮のみって何なんでしょうか?

そして一番手に負えないのが、

緊急事態宣言とは言ったものの、

飲食業者への具体的な支援金や手当のはっきりした発表の遅さ、

それは、国に不満が爆発するのは当たりまえだと思います。

 

ここからは、

私なりの意見なのですが、

今回の宣言で、営業時間短縮措置というのは間違っていると思います。

なぜなら、

飲食業に従事してる方々はお分かりかと思うのですが、

二時間短縮して店舗をオープンしたって、意味が無いからです。

どうせなら、他の商店も含めて、閉鎖にするべきですし、

こういう事を前回の教訓から予測して、

具体的な代案を考えておくべきだったのです。

 

そして何より、

飲食店(接待の無い店舗)の感染者数というのは、

自宅などの家庭内での感染率よりも低いという統計が出ているのに、

この処置は、どうみてもおかしい。

そしてワクチン接種が始まれば、

このコロナ危機が収束すると思ってしまっている人が多くいるのでは無いでしょうか?

 

ワクチンといっても、

接種が欧米でも始まったばかりで副作用やワクチンの効果も未知であるし、

ワクチンを接種したからといっても、

もう一生コロナなにかからないわけではありません。

インフルエンザと同じように、

毎年、もしくは定期的にワクチン接種が必要になりますし、

病原体がそれで全て死滅するわけではありません。

世界史の中で、

この世から絶滅したウィルスというのは

『天然痘ウィルス』のみと言われています。

しかもインフルエンザに至っては、

今のような型が分析されて、それに合うワクチンが開発されるまでに、

80年間という長い時間がかかっているわけで、

全くもって安心できるものでは無いことを国民も理解するべきです。

 

そして、

日本が今やっている処置というのは、

欲を出して同時に二つの事をうまくやろうとするが、

結局、

どちらも失敗するというものではないでしょうか。

 

また、

毎回の様に、

飲食業が目の敵の様に悪にされて、

自粛をしなければいけないのは、

飲食業のほとんどが、個人店で成り立っているからだと思います。

個人経営の店舗が多いので、

組織としてのチカラが他の業界よりも、

極端に少ないのです。

組織力が低いと、

国への強いロビー活動がおこなえないので、

自ずと自爆してしまっているのだと思います。

 

そして何よりも今回の様な状況は、

実店舗以外の販売方法について学んでいなかった飲食業者の方々の、

自己責任でもあると思います。

 

ドイツでも昨日、

1月10日迄と言われていたロックダウンも、

月末まで延長されました。

 

飲食業界に生きる私達はどうすれば良いのか?

じっくり、

真剣に、

考えなければいけません。。。

 

*こちらのテーマについての詳しい意見や情報は、私のYouTubeチャンネル『Nassy Channel』にて発信しておりますので、お時間あればどうぞ。

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